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Business Strategy

事業別戦略

Construction
Business

建設事業

長期視点/目指す姿

狭義のインフラリニューアル事業の枠を超えて、老朽化が進むインフラの寿命を延ばし、
インフラの安全性と信頼性を維持し将来的な大規模災害のリスクを減少させる一連の建設複合事業を
「インフラアンチエイジング事業」として捉え、経済的にも持続可能な成長を支える基盤となる事業を目指します。
また、長期視点の実現に向けた成長戦略として「短期」視点と短期・長期をつなぐ「バトンゾーン」の側面からアプローチしていきます。

成長戦略

成長戦略
機会

・老朽化インフラの増加に伴う維持・更新市場の拡大
・メンテナンスに関する省力化技術、メンテナンスフリー技術への需要の高まり
・カーボンニュートラル政策推進に伴う再生可能エネルギー市場・脱炭素関連需要の拡大
・ZEB・ZEHなど環境に配慮した建物の需要拡大

リスク

・建設従事者の高齢化や担い手不足・働き方改革対応による工程の遅延
・国土交通省・地方自治体のインフラ新設大型案件の減少
・脱炭素、カーボンプライシングなどの導入による事業への影響
・資機材価格の高騰によるコスト増大

成長戦略に関連する技術

DXによる省力化の推進

● 音場可視化システム「OTOMIRU® Ver.2」

実空間でのリアルタイムな音の可視化は、これまでの技術では困難でした。「OTOMIRU®」は、ビームフォーミング法による音圧の計算結果をMR・ARデバイスを用いて実空間に重畳することで、リアルタイムな音の可視化を可能にしています。この技術を用いることで、騒音の伝搬状態や対策効果を目視により速やかに確認できます。

音場可視化システム「OTOMIRU® Ver.2」

インフラアンチエイジング事業への布石

● I2RUD®制震工法

「I2RUD®(アイラッド)」は、①二次壁内への配置が可能であり、平面プランの制約を受けることなく配置が可能、②小型・軽量であるため人の手で運搬、設置工事が可能、③構成部材がシンプルであるため低コスト、④繰り返し性能に優れるため被災後の取り替えは不要など、これまでの制震ダンパーにはない特長を多く有しています。

I2RUD®

成長戦略に関連する施工事例

インフラアンチエイジング

● 土木

コンクリート床版大規模更新工事(2021-神)
阪神高速道路では交通量の増加などに伴いコンクリート床版の損傷が顕著な橋梁を対象に床版更新工事を実施しており、飛島建設では都市高速道路本線橋では初となる合成桁橋の2橋同時での床版撤去を実施しました。既存床版の撤去にはウォータージェットを用いた急速撤去工法を適用したことで、従来工法であれば14日かかるところを4日間という短期間で床版撤去を完了しました。

(兵庫県/発注者:阪神高速道路株式会社)

専用機械併用による床版撤去状況

専用機械併用による床版撤去状況

● 建設

安芸市新庁舎
地下に免震装置を配置し、南海トラフ地震のほか様々な災害に対し、建物や設備が損傷することなく、自然エネルギー利用やライフラインなどのバックアップ機能の確保により、防災拠点としての庁舎機能を維持できる安全・安心な庁舎に生まれ変わりました。安芸市産材の檜など木材を使用した、温かみのある空間設計が施されています。

(高知県/発注者:高知県安芸市)

安芸市新市庁舎 外観

安芸市新市庁舎 外観

主要指標

主要指標 主要指標

Growth
Business

グロース事業

長期視点/目指す姿

「循環型社会」を見据え、建設事業やインフラリニューアル事業の枠を超えて
インフラの安全性・信頼性の維持に関わる一連の建設関連サービスを提供する複合事業「インフラアンチエイジング事業」への昇華を目指し、
特色ある技術や独自のマーケットを持つ企業との連携を推進します。

成長戦略

成長戦略

主要指標

主要指標 主要指標

グループ会社一覧(グロース事業)

杉田建設株式会社

● 杉田建設株式会社

わが国の排他的経済水域の維持保全に貢献
創業以来、父島・母島に暮らす約2,600人の生活を支えるインフラ整備工事に関わって約半世紀。島民の生活を支え、産業を支え、住みよい環境をつくるため、その基盤を形にするのが私たちの仕事です。日本の排他的経済水域の3分の1を確保する小笠原の島々に住む島民の生活を支えている事実こそが日本の権益を守ることに貢献しています。

地域建設

株式会社テクアノーツ

● 株式会社テクアノーツ

水の技術で未来を拓く
テクアノーツの事業分野は、水中構造物の潜水作業による設置や撤去、ダムやマリーナの管理施設などの製作・メンテナンス、独自開発した水草刈取船を用いた水質環境の維持・浄化など、あらゆる「水」に関連する分野を網羅しており、「水」を守ることを通じて人々が快適に、そして安全・安心に生活できるよう、良好な水環境の保全および創造に貢献していきます。

水環境保全

極東建設株式会社

● 極東建設株式会社

水中施工のスペシャリスト集団
陸上と違い様々な制限を受ける水中で作業を行う潜水士にとって潜水作業の安全性確保と作業効率化は必要不可欠です。潜水士からの様々な要求に対して知恵を絞り、自社開発による最新機械化施工技術により水中工事に変革をもたらします。今日では国立研究開発法人と水中施工機械の無人遠隔操作などの共同研究にも携わっており、私たちは常に「進化を目指し」「発展を楽しみ」「仲間を誇りに思う」開発と施工を行っていきます。

地域建設水環境保全

株式会社ウッドエンジニアリング

● 株式会社ウッドエンジニアリング

非住宅建築分野の木造木質化の取組み拡大
飛島建設の建築技術とナイス株式会社の木材ノウハウなどの融合による非住宅分野の木造・木質化への取組みを目的に、2024年6月に設立しました。人と地球環境にやさしい「Wood」を活かし、持続可能な建築物を提供することで日本の森林環境の改善に貢献し、これまで培ってきた「Engineering」に磨きをかけ、木造木質化のリーディングカンパニーを目指していきます。

木造建築

株式会社E&CS

● 株式会社E&CS

未来の生活に備えを、もしもの時のために支える
E&CSは制震装置などの建材取引を通じて、人々が集まる公共性の高い施設を災害に強く、地震発生後も使用継続が可能な建物の強靭化に貢献してきました。具体的には、ディスクシアキー(耐震補強用接合部材)・レンズダンパー®(レンズ型制震ダンパー)など建物の耐震性向上に寄与する技術を展開しています。E&CSは環境(Environment)・建設(Construction)・解決(Solution)の視点で社会に貢献していきます。

建材ビジネス

株式会社フォーユー

● 株式会社フォーユー

いつもお客様目線でものづくりをする
総合不動産企業として分譲マンション・戸建などを中心に、住産業にあらゆる角度からアプローチすることができ、用地取得から企画・開発、設計・監理・販売、コンサルティングまで、全プロセスにおいて自社一貫体制で、様々なニーズに取り組んでいます。また、事業を通じて様々なお客様に対し多様な接点を持ち、地球環境や社会を豊かにする建物づくりに貢献していきます。

不動産開発

Innovation
Business

イノベーション事業

長期視点/目指す姿

建設業全体への貢献事業として、将来予測される建設供給力ギャップを補うため、
業界のデジタル化による生産プロセスや労働力の高度化を推進。
建設業の持続可能な成長を支える基盤を提供する「建設リスキリング事業」への昇華を目指し、
建設ビジネスの新たな成長フィールドを開拓していきます。

成長戦略

成長戦略

グループ会社一覧(イノベーション事業)

株式会社ネクストフィールド

● 株式会社ネクストフィールド

飛島建設の建設業のノウハウとNTTグループの最先端のICT技術力により、建設業界に寄り添った建設DXトータルサポートを行うために設立しました。常に前例のないものにチャレンジし、自らを変革するという考えのもと、「DXの力で建設業界すべての人たちに最高の『場』を提供」することを目指していきます。

建設DXサービス

株式会社アクシスウェア

● 株式会社アクシスウェア

経営戦略・IT戦略の推進・実現を支援する「コンサルティング/ITアーキテクトファーム」です。システム開発の提案から開発まで一貫して行い、WEBシステムや業務システムなどの領域で最適なソリューションを提供します。多くのお客様のDX推進のため、システム開発にとどまらずAIやRPAなど様々な領域で貢献していきます。

ITアーキテクトファーム

建設DXサービス事業

ネクストフィールド アクシスウェア

建設DX(Digital Transformation)

建設業界では一連の業務フローの中で業務ごとにデジタルツールが採用されていますが、それぞれが独立したシステムを採用しているため、個別にログインが必要であったり業務間のデータ移動に煩雑さが生じている状況です。この課題に対して、各種デジタルツールと連携可能なプラットフォーム「e-Stand(イースタンド)」を開発し、シングルサインオンや一元的なデータ蓄積・活用を可能としました。

  1. 1. 「e-Stand」の展開により、個別現場のカメラ映像・各種センサー情報、作業員入退場者数などを内勤部門などと連携し画面にて共有。

  2. 2. 「e-Stand」の基本機能に加え、複数現場の既存センサーと連携することにより異なるツールが持つ情報の一元管理が可能。

  3. 3. 従来、表計算ソフトで報告・集計していた社内の報告書類の入力を「e-Stand」上で脱表計算を実現するアプリケーションを構築することで簡素化し、集計業務効率化による作業時間の削減が可能。

建設DX(Digital Transformation)

建設BPO
(Business Process Outsourcing)※1

建設BPOには、「IT監督※2」が実施する①バックオフィスに寄り添うDXサポート(DX研修や「DX認定」の取得支援)と、②建設現場に寄り添うDXサポートがあります。
①では予算管理などのバックオフィス業務のサポートやDX研修を体系的に実施します。
②では「IT監督」が建設現場に出向いて、ソフトウェアの説明やハードウェアの設置をサポートし、デジタルツールの定着化を行います。

※1 企業の業務プロセスの一部を業務の企画・設計から実施まで一括して専門業者に外部委託すること
※2 建設現場におけるIT関連の監督代行業務を行う人材(株式会社ネクストフィールドより派遣)

建設BPO(Business Process Outsourcing)

建設NW(Network)

建設現場は、通信・電源条件が整っていない山間地で行われるケースもあり、そのような条件下では、衛星インターネットサービスとソーラー電源・バッテリーを組み合わせたユニットを提供しています。それにより、遠隔地でも画像データの共有が可能となります。
また、建設現場では、今後のロボット施工に対応するために通信環境の整備も不可欠です。建物内や地下など、電波の届きにくい現場においてローカル5GやPLC※3を組み合わせてWi-Fi環境を提供しています。その結果、現場で求められるレベルの通信環境の提供を可能としました。

※3 PLC(Power Line Communication):電力を供給するための電線(電力線)を通信回線として使う技術

建設NW(Network)

今後の展開

建設業は営業・見積りから始まり設計・施工を経て、アフターサービスまでの業務プロセスで構成されていますが、それぞれの業務は独立したソフトウェアやサービスを活用しているため、データ連携に障壁があり、それぞれの業務がワンストップで管理可能なシステムが求められています。
今後は、建設業の営業からアフターサービスまでの各業務プロセスにおけるデータ連携を一気通貫でつなげる「統合プラットフォーム」を開発することにより、3本の事業を営業から アフターサービスまで領域を拡大し、ITプラットフォームを提供していきます。

今後の展開

Group Companies