Top Message
トップメッセージ
未来を革新する構造改革
ホールディングカンパニー体制への移行は、既存事業の効率的な運営を維持しつつ、将来の成長に向けて新たなイノベーションや事業モデルを同時に追求するための、企業構造の再構築を目的としたものです。単なる組織変更ではなく、複合企業体として、ドメイン・ポートフォリオ・戦略・ビジネスモデル・オペレーションのすべてにわたるトランスフォーメーションを実現することが狙いです。
その中でトランスフォーメーションへの道筋として掲げている「Innovate the future plan」は、既存事業の深化と新規事業の探索を並行して進める、いわゆる「両利きの経営」とは一線を画します。既存事業をただ掘り下げるだけでは限界があり、新規事業も既存の強みと接続できなければ持続的な成長にはつながりません。私たちの真の強みは、土木・建築技術に加え、多様な利害関係者を調整・統合し、ひとつの事業として結実させてきた「コーディネート力」にあります。
このコーディネート力を基軸に、既存事業と価値ある異質の要素を掛け合わせ、自社の強みを再編集することで、新たなビジネスモデルと成長のフィールドを切り拓く「拡ゼネコンと拡建設業」への戦略的対応を進めています。特に、老朽化が進む日本の社会インフラに対し、従来の維持管理や延命を超えて、将来のレジリエンスを見据えた「インフラアンチエイジング」市場への展開を、成長戦略のフィールドと位置づけています。これは、インフラの老朽化対策にとどまらず、気候変動・自然災害・人口動態といった構造変化を見据えた、未来視点での戦略的インフラ再整備の領域です。私たちは、これを“日本社会の未来価値を支える投資マーケット”と位置づけ、複合企業体としての総合対応力を発揮すべく、着実に布石を打っていく所存です。
今後も、すべてのステークホルダーの皆様と共に、未来を切り拓く挑戦を続けてまいります。皆様の一層のご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
2025年10月1日
飛島ホールディングス株式会社
代表取締役社長
